■オフィス町内会とは

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大藪さんのデスクの横には古紙を入れる紙袋がある 地域の中小事業者同士で事業所から出る紙ごみを効率よく回収、リサイクルする方法として「オフィス町内会」が注目されています。これは、趣旨に賛同する事業所でオフィスから排出される紙ごみを分別保管しておいて、共同でチャーターしたトラックにより毎月1度ルート回収を行うものです。1事業所だけでは取りに来てくれなかった少量の紙ごみも、オフィス町内会に参加する事業所が20程度集まれば、2トントラック2台分ぐらいになるので効率よく回収できます。また、各事業所の軒先までトラックが回収に来るので、集積所まで各自が持ち込む回収方式に比べて、各事業所の人的負担が軽減されます。

一般廃棄物の10%が事業系の紙ごみ

名古屋市が年間に処理する一般廃棄物の総量は約100万トン(家庭系70万トン+事業系30万トン)です。事業系ごみには可燃物が24万トン含まれており、そのうちの10万トンが紙ごみであると推定されています。つまり一般廃棄物の10%が事業系の紙ごみなのです。

中小事業所から排出される紙ごみは年間約6万トン

市内の事業所数は現在約15万と言われていますが、そのうちの約2万が大きなオフィスビル(事業用大規模建築物)に入っています。これらの大規模事業所は名古屋市からの指導や、減量計画書の提出の義務化などで具体的な取り組みが既に行われています。しかし、残りの13万は中小の事業所で、事業系紙ごみの60%(約6万トン)はここから排出されています。

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