平成11年9月22日

報道各位

北区オフィス町内会

代表世話人 峯 茂康

名古屋市北区初!!

中小事業所を対象とした
紙ごみ再資源化システム取材のお願い

拝啓 益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 さて、このたび北区オフィス町内会は、北区内の中小規模の事業所から排出される紙ごみを集団回収することにより再生ルートにのせる活動を開始しました。
 名古屋市が年間に処理する一般廃棄物の総量は約100万トン(家庭系70万トン+事業系30万トン)です。事業系ごみには可燃物が24万トン含まれており、そのうちの10万トンが紙ごみであると推定されています。つまり一般廃棄物の10%が事業系の紙ごみなのです。市内の事業所数は現在約15万と言われていますが、そのうちの約2万が大きなオフィスビル(事業用大規模建築物)に入っています。これらの大規模事業所は名古屋市からの指導や、減量計画書の提出の義務化などで具体的な取り組みが既に行われています。しかし、残りの13万は中小の事業所で、事業系紙ごみの60%(約6万トン)はここから排出されています。
 これらの中小事業所では、主に新聞と段ボールはリサイクルしていますが、これ以外の古紙は紙ごみになっています。これは、どこに回収を依頼すればよいのかわからない、分別の仕方がわからないといったリサイクル情報の欠如に加え、量が少なくて業者が取りに来てくれないといった1事業所で取り組むことに対する限界によるものです。その結果、かなりの量の紙ごみが家庭系のごみに混入されているようです。
 そこで我々はオフィス町内会を組織し、紙ごみをを排出する事業者自身の責任において回収・再資源化を行う活動を開始しました。
 つきましては第1回目の古紙回収を平成11年10月1日に行いますので、この活動を社会的に意義あるものにするために取材をして頂きたくお願い申し上げます。

敬具

事業名

北区オフィス町内会 第1回古紙回収

日時

平成11年10月1日9:00開始 小雨決行

回収ルート

日本報知機株式会社(名古屋市北区清水二丁目1番21号)から順に
区内16事業所をルート回収

日本報知機株式会社の回収時に名古屋ケナフの会綱島会長が立ち会います。そのときに本事業の意義、今後の活動目標等について取材をお受けいたします。また、名古屋ケナフの会および東区オフィス町内会の幹部も立ち会います。

回収費用

1事業所1回一律2,000円(回収日毎月第1金曜日)

回収する古紙の種類

  1. 新聞紙
  2. 折り込み広告
  3. 雑誌・冊子類
  4. 0A用紙
  5. 段ボール
  6. 雑古紙

問合先

日本報知機株式会社 専務取締役 峯 茂康
名古屋市北区清水二丁目1番21号
TEL052-931-1751 FAX052-932-3725

オフィス町内会ホームページ

URL http://www.nihon-houchiki.co.jp/office/

以上


参考資料

北区オフィス町内会が活動を開始した経緯

 社団法人名古屋青年会議所では地域の子供を対象とした環境教育事業の一環として、第47年度(1997年)綱島裕明理事長の下「ケナフ栽培における環境教育の導入」というテーマで名古屋市内の小学校3校においてケナフの種まき、育成、収穫、紙漉を行いました。さらにケナフ紙を使用した絵画コンテストを開催し、学校、行政等より大きな反響を得ました。
 その後、このケナフ事業を継続させていくために1998年2月社団法人名古屋青年会議所の有志により「名古屋ケナフの会」が綱島裕明氏を会長として発足いたしました。
 以来、地球温暖化に歯止めをかける救世主として、また木材パルプに変わる非木材紙の原料として、名古屋ケナフの会はケナフの普及および啓発を目的として活動して参りました。
 今年5月18日に開催された名古屋ケナフの会の勉強会において「ひろめようごみ減量!!今我々が出来ること」と題して、中部リサイクル運動市民の会の萩原喜之代表、中村区新大門商店街リサイクルステーションの山本幸太郎氏、そして東区オフィス町内会の大藪淳一会長を講師にお招きして、ケナフの普及のみならず地域の環境問題に我々が貢献できることはないのかというテーマでお話をうかがいました。3氏の活動に大きく触発され、綱島会長の呼びかけにより市内全区へのオフィス町内会立ち上げを名古屋ケナフの会として積極的に支援していくことが決定しました。
 さらに名古屋ケナフの会では6月25日、7月22日とオフィス町内会立ち上げのための勉強会を2回開催し、現在は区毎に事業所を持つ名古屋ケナフの会の会員が、それぞれ設立準備世話人会を結成して区内の調整にあたっております。
 北区は8月20日に区内の社団法人名古屋青年会議所正会員および特別会員を対象とした説明会を開催しました。この席上、オフィス町内会の趣旨に賛同した出席者から「まず行動ありき」「北区オフィス町内会即設立」を望む声が挙がり、正式名称「北区オフィス町内会」を発足し10月1日に第1回のルート回収を実施することが決定しました。また以降の回収は原則として毎月第1金曜日としました。
 第1回の回収には16事業所が参加しますが、この中には名古屋北法人会事務局も含まれますので、今後は社団法人名古屋青年会議所のネットワークに併せて法人会のネットワークも利用して参加事業所を拡大していく予定です。

オフィス町内会とは

 地域の中小事業者同士で事業所から出る紙ごみを効率よく集団回収し、リサイクルするシステムです。これは、趣旨に賛同する事業所でオフィスから排出される紙ごみを分別保管しておいて、共同でチャーターしたトラックにより毎月1度ルート回収を行うものです。1事業所だけでは取りに来てくれなかった少量の紙ごみも、オフィス町内会に参加する事業所が20程度集まれば、2トントラック2台分ぐらいになるので効率よく回収できます。また、各事業所の軒先までトラックが回収に来るので、集積所まで各自が持ち込む回収方式に比べて、各事業所の人的負担が軽減されます。

東区オフィス町内会とは

 名古屋市東区で東法人会青年部会と地域の名古屋青年会議所のメンバーが声を掛け合い、NPO(民間非営利組織)である中部リサイクル市民運動の会の協力を得て、今年2月に「東区オフィス町内会」が大藪淳一会長(株式会社大清専務取締役)の下設立され、約20事業所が参加して4月から回収を行っています。

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